(第16回)南予に湧く有形文化財の温泉(愛媛県) - 心に残る日本の旅/温泉、ローカル線、宿 (井上晴雄)

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(第16回)南予に湧く有形文化財の温泉(愛媛県)

愛媛県)南予の山あいに湧く、小藪温泉

(地図を開く)愛媛県大洲市肱川町宇和川


■深い緑のカーブを曲がると、まるで絵に描いたような、 懐かしい光景 が広がった。山々を映す小さな田んぼ、畑作業に勤しむ老人、清らかな小薮川の流れ、小さな花をつける野の草・・。そしてその先に、風格ある3階建ての一軒宿、 小藪温泉 が佇んでいるのが見えた。雲が切れ、青空が広がってきた。 がいかん


■愛媛県の大洲市肱川にある小藪温泉は歴史ある温泉宿。「山間稀に観る高壮美観なる楼閣」と称され、入母屋造・桟瓦葺の本館は大正2年(1913年)の建築で、 国の有形文化財 にも指定されている。「お待ちしておりました。さぞかしお疲れになったことでしょう。」女将さんが奥から出てきて、丁寧に中へ案内してくれた。館内には木造の欄干が張り巡らされており、古人の繊細な技量を忍ばせるに十分だった。夕暮れ前の薄橙色の光が差し込み、床に長い影をつくりだして、更にレトロな雰囲気をかもし出していた。


■小薮温泉の歴史は古く、小藪川上流に自噴している源泉にツルが傷を癒していたとも、村人や旅商人が源泉近くに「小屋がけ」をして利用していたとも様々な言い伝えがある。文久元年(1861)、福山喜三米が旅館に温泉を引き、そのちょうど100年後の昭和36年(1961)、この本館の100m地下からも約16度の冷鉱泉が湧出した。

857675d6.jpg ■館内の奥に大浴場への入り口があった。小薮温泉の基盤は石灰石と砂岩でできていて、野趣に富む 岩風呂と、木の香りが清々しい ヒノキ風呂 の2種類がある。湯船に入ると透明の湯がザーッと流れた。窓は大きく、小藪渓谷の緑が一望できるようになっていた。無色透明の湯がそれらを優雅に映して静かにゆらめき、正に自然の中でくつろいでいるようだった。泉質もよく、創業当時から地元の人々の 湯治場 として愛されてきたのもよく分かる。「 美人の湯 」と称されるアルカリ性ならではのぬるぬるした湯も肌に馴染みやすく、神経痛、アトピー、美肌効果などがあるのだという。そのためか湯上り、肌がすべすべになり体が軽くなったような気がした。


■日が暮れるころ、館内の方々の見送りのもと、小薮温泉を後にした。小薮温泉は豊かな山塊に囲まれ、都会で疲れた心身を癒すのに最適の温泉だった。次来るときは、肱川の川魚や山菜などで彩られた 四季の料理 もぜひ味わってみたい。



<小薮温泉>
(住所)愛媛県大洲市肱川町宇和川1433 ?0893‐34‐2007不定休 1泊2食付(10000円~)日帰り入浴(500円、子供250円)10~19時泉質:アルカリ単純泉交通:・JR予讃線大洲駅から宇和島バス40分、鹿川大橋下車後タクシー5分・松山自動車道内子五十崎ICから約40km 駐車場:10台 (その他連絡先)・大洲市役所肱川支所0893‐34‐2311 ・宇和島バス大洲営業所0893-24-2171

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