(第7回)小豆島洞雲山登山(香川県) - 心に残る日本の旅/温泉、ローカル線、宿 (井上晴雄)

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(第7回)小豆島洞雲山登山(香川県)

小豆島洞雲山
お遍路さんに会える小豆島の山

247.jpg面積152平方メートル、瀬戸内海に浮かぶ小島。陽光を映す海、壮大な山々、のどかなオリーブ林・・・。小豆島は、壷井栄著「二十四の瞳」や、紅葉の寒霞渓など知られるところだが、その周囲の地形が四国のそれと酷似していることから別名、「島四国」との愛称でも親しまれている。

 300年前くらいから、四国八十八ヶ所巡りを丁度10分の1程の規模に縮小した「小豆島八十八ヶ所巡り」とよばれる霊場巡りがある。現在では、島内の30の寺と約60の行場や庵が、その札所に指定されており、霊験あらたかであることから、一年を通して、お遍路さんの鈴の音が島内に響き渡っている。一番札所に指定されている洞雲山は、標高391mの洞雲山山頂にある。その付近からの見晴らしが、小豆島随一だと以前から耳にしていたので、お遍路さんになった気分で登ってみたいと思った。

243.jpg9時30分、神戸中突堤より関西汽船のフェリー「さんふらわー」号に乗船。神戸タワーの朱色の鉄塔やハーバーランドの観覧車がみるみる小さくなっていく。出航より1時間後、前方に、全長3911メートルを誇る明石海峡大橋が間近に迫り、私達の見上げる頭上をゆっくりと通過していった。

 

245.jpg小豆島南端に位置する坂手港にフェリーが着岸したのは、それから2時間後であった。船を降りて登山のスタート地点に立つ。目指すべき洞雲山は、港より東側正面。岩盤を剥き出しにして、小高く聳えていた。リュックサックを背負いなおし、歩きはじめる。民家の中を5分ほど進むと、地元の方がみかんを販売していた。ネットに4つ入って100円。その甘いみかんを頬張りながら山側にルートをとると、なだらかな坂道に入った。海側を見下ろすと、坂手港に接岸するフェリーはすっかり小さくなって、まるでオモチャのよう。瀬戸内海へ下りる傾斜には、はっさく畑、オレンジ畑、オリーブの林が美しく広がっていた。

  そこからアスファルトの道を40分ほど登ると、乳牛が放牧される牧草地があり、しばらく行くと、一心寺の朱色が、見下ろす海の青に映えていた。坂道は、相変わらずゆるやかな勾配を描いて、先に続いている。15分ほど登って、展望台(標高380m)に到着した。正面には、無数の小島が点在する瀬戸内海の大展望。やがて、平坦な道となり、周囲には、樹木が目立ちはじめる。樹間から海を見ながら木立の陰を歩くと、10分ほどで洞雲山の山門に辿り着いた(標高391m)。

246.jpg

 境内に入ると、樹齢1000年といわれる老杉があり、その先に、大師堂、礼拝堂が並んでいた。右手には、岩壁を刳り貫いた洞窟。中には、本尊の毘沙門天が祀られている。その岩窟では、夏至の前後50日の午後3時頃、太陽光線を受けて、観音像が浮かび上がるという。現地の記述は以下の通り。「岩壁に太陽の光で観音様(マリア)の御姿が出現します。始六月一日~終七月二十日の五十日間、毎晴天日、午後三時五分、発見八年目世界一カ所」。何とも不思議な話である。訪れたのは11月上旬。次に来るときは、時期と時間を調整して、この現象を見てみたいと思った。

244.jpg帰りは、来た道を下るばかりである。陽光に輝く瀬戸内海と点在する島々が、再び広がりはじめ、オレンジ色のフェリーの船影が小さく見えた。


 今回の登山は、坂手港から洞雲山山頂にかけての往復約6キロ。やや急な坂道が続くが、道は、全アスファルトであるし、標識があちこちに立っているから、困る個所は特にない。2時間あれば港に戻ることができるだろう。ただ、日帰りの予定で、すぐに復路の船に乗船する場合、登山開始から2時間半後の出港となるので、注意が必要だ。のどかな小豆島の景観を楽しみつつも、時計だけは小まめに見ておきたい。

-DATA-

場所:
香川県小豆郡土庄町
交通:
大阪南港フェリーターミナルまたは、神戸中突堤から関西汽船で小豆島坂手港、片道3~4時間半

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